自由気ままなブログ生活

仕事と子育てに追われる日々を過ごすバツ持ちママが、育児のこと、生活のこと、役に立ちそうなことなど自由気ままに書いちゃってます。

首や胸、お腹、肺、、、胎児のむくみ?胎児水腫とは

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妊娠12週で胎児水腫と診断されました。
それからの1週間、どうしたらいいのか答えも出ないのにただただひたすら調べ続けました。

原因、治療法、生存率、、、
たくさん調べ、いろいろと読みました。
経験が無駄にならないよう、少しでも参考になればと思い、まとめてみました。

胎児水腫とは

さまざまな原因で胎児の全身(胸、お腹、心臓の周り)が浮腫んでいる、水ぶくれのような状態になってしまうことを言います。
全妊娠の約0.6%の発生率で非常にめずらしい病気です。

妊娠初期に胎児水腫となってしまった場合、肺に水が溜まってしまったためにうまく肺が形成されず、産まれてきても生きられなかったり、心臓の疾患の場合も産まれてから退院することができないまま死亡してしまったりすることがあるようです。

また、ほとんどの場合は子宮内胎児死亡となってしまうことが多く、悲しいことですが、出産は不可能だろうという診断を受けお腹の中でただひたすら死亡してしまうのを待つだけ、ということになってしまう場合もあります。

そのため、妊娠20週未満であれば人工死産を選択する方も少なくありません。
私もその1人です。

いろいろな方のブログを読ませていただきましたが、中には主治医の先生から中絶を勧められたなんて方もいらっしゃるみたいです。

原因

わかっていないものが多いですが、代表的なものをまとめました。

免疫性

母体と胎児間の血液型不適合により胎児が貧血を起こし発症することが多いです。

しかし最近では予防法が開発され、「抗Dヒト免疫グロブリン」という血液製剤を妊娠28週などに投与することにより、異なる血液型による抗体を母体で作ることなく妊娠を継続することができるようになりました。
そのため、このタイプはほとんど見られなくなったようです。

胎児の先天的な異常

主に心臓の奇形、不整脈、首の周囲のリンパ液の異常な貯留、遺伝子や染色体の異常などがあります。

こればっかりは防ぎようがありません。
そして、原因として多いのもやはり先天的な異常のようです。

りんご病

りんご病は妊娠20週未満にウイルス感染した場合、胎盤を通じ胎児にも感染してしまうことがあります。胎児が感染すると赤血球が減少し、胎児が貧血の状態となってしまい浮腫みが発生します。

子供からの感染が主なので、二人目を妊娠している場合は気を付けたいですね。
子供が感染するとほっぺが真っ赤になるのが特徴のりんご病ですが、成人が感染してもその症状はほとんど出ないため、風邪と区別が付きづらく感染に気付かないことも多いようです。

感染力がとても強く、家族で感染者が出た場合は抗体をもっていないと感染する確率が高いです。
抗体を持っているかは血液検査で分かりますが、持っていないことが分かっても確実な予防法はありません。

りんご病は咳などの飛沫感染や接触感染が主なので、手洗いうがいマスクで防ぐしかないですね。
上にお子さんがいる場合は、風邪の症状が出た場合でも注意が必要です。

りんご病については別記事でもまとめてますので、どうぞ。。
chanchan78.hatenablog.com

診断方法

胎児の浮腫みは妊婦検診時のエコーで指摘を受けます。
私の場合は12週でしたが、一般的には11週~31週の間に発覚することが多いようです。

エコーを見ると、胎児が白い膜のような線で覆われ胎児とその線の間が黒くなっているのが分かります。
これが浮腫んで水が溜まっている(水ぶくれ)状態です。

エコーで胎児水腫の診断はできますが、原因を調べるには羊水検査が必要となります。
羊水検査で染色体異常が確認されなかった場合は、心臓の奇形なども考えられますが、原因が分からない場合もあるようです。

治療法

母体と胎児との血液型不適合の場合、胎児輸血が行われます。
お腹に針を指し、へその緒を通して胎児に直接輸血をします。これによる症状の改善率は80%以上と、高い確率となっているようです。

りんご病感染による胎児貧血も胎児輸血によって劇的に改善される場合があります。

胎児の不整脈が原因の場合もお腹に針を指し、胎盤を通して直接胎児に不整脈の治療薬を投与します。これによって改善される場合があります。

ただ、ほとんどの胎児水腫には根本的な治療法はありません。
経過を観察し、必要に応じて胎児の体に溜まった胸水や腹水を母体に針を指し抜いてあげるしかありません。
これにより症状が改善される場合も、また水が溜まってしまう場合もどちらもあるようです。

具体的な治療は産まれてから、ということが多いようです。

予後

一般的にはよくないと言われています。
胎児水腫が比較的初期に発覚した場合は、心機能や肺がうまく形成されず予後不良であることが多いようです。

また、胸水や腹水が多い場合も予後はよくないことが多いようです。

ネットで調べると「症状が改善し無事出産できた方もたくさんいます!」みたいな記事があるのですが、いくら探してもあまりそのような例は出てきません。

たくさんの方のブログを読んだりしましたが、予後良好であるというのを1人だけ拝見しました。
そのため、希望がないわけではありませんがとても低い確率であることは確かです。

ここまで書きましたが、予後は産まれてみないと分かりません。
自分とまったく同じ症状という人はいませんから。

初期に発覚したのであれば羊水検査を受け、先天的な異常が原因なのかを調べたりとできることはあります。

ただ、先天的な異常がなかった場合でも出産までにじっくりとエコーをしてもらい、心臓や肺はどうなのか、また出産後に治療が必要となった場合に備え産まれてきたらすぐに治療に取り掛かる準備をしておくことができるのか、その必要があるのかなど、主治医の先生に何でも相談することが大事なことだと思います。

多くは子宮内胎児死亡となってしまうので、まずは妊娠を継続することができるかどうかといったところでしょうか。

最後に、経験者より

私が胎児水腫と診断されたのは12週の健診時でした。
そこから人工死産を選択するまでの1週間、とにかく辛かったです。
夜寝ようとすると涙が止まらなくなり、家族を起こさないよう寝室を出て1人リビングで泣く毎日でした。
待望の第2子妊娠だったこともあり、喜びの絶頂からどん底に突き落とされたような感じで精神的には限界に近かったかもしれません。
正直、生きているのが辛いとまで思ってしまっていました。
今思えば、普通の精神状態ではなかったのでしょう。

その1週間の間に3回も診察を受けました。
羊水検査を受けるために大学病院にも行き、診察を受け、遺伝カウンセリングを受け、羊水検査の予約もしましたが、結果的には受けずに死産を選択しました。
受けなかった理由は、諦めるなら少しでも母体の負担が少ないうちに、と旦那さんと話し合い決めたからです。

主治医の先生には精神的に参ってしまっていること、妊娠に希望が持てないことなどを話し、今回は諦めるという気持ちを伝えました。
それでもその選択には後悔もたくさんしました。

死産後も泣く日々が多かったのですが、どんどん減っていき3ヶ月ほどであまり泣くこともなくなりました。
たくさん泣いたことで早く立ち直れたのかなと思っています。

胎児水腫と診断を受けた方、本当に辛いと思います。
できる限りのことをして、できる限り後悔しない選択ができることを祈っています。
どんな選択をしたとしても誰も悪くありません。

希望を持って、諦めないで!
とは私は言えません。

希望を持つことは悪いことではありません。
でも諦めることも悪いことではありません。

どんな選択になったとしても、どうか自分を責めないでください。